外壁塗装で防音対策はできる?防音塗料のメリットとデメリット
外壁塗装は、建物を雨風や日光による紫外線から守る役割だけでなく、防音対策にも有効です。防音効果が期待できる塗料を使用すると、快適な居住環境が実現できるかもしれません。この記事では、外壁塗装による防音効果や、防音塗料を使うメリットとデメリットを解説します。外壁塗装をする際に防音塗料を使用するかどうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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外壁塗装で防音効果が期待できる?
外壁塗装の際、防音効果が期待できる塗料を選択できます。ここでは、防音方法と防音塗料について解説します。
防音方法
遮音と吸音の両方からアプローチすることで防音できます。遮音とは音を遮ることです。密度が高い素材を使用することで、音そのものが伝わらなくなるため、遮音効果を高められます。吸音とは、音を吸収して消すことです。発泡スチロールやウレタンスポンジ材などの細かい穴が空いた構造をもつ吸音材を使用すると、音漏れや反響音を抑制できます。
遮音と吸音の役割を持つ塗料で外壁を塗装すると、防音効果が期待できるでしょう。
防音塗料
外壁塗装に使用する塗料の中には、防音効果のある塗料が存在します。防音塗料を使用することで、騒音が軽減され、快適な居住空間を実現できるかもしれません。
防音塗料の中でも、セラミック塗料は特殊セラミックビーズやアクリルシリコン樹脂で構成することによって、防音するために必要な遮音効果・吸音効果の両方を期待できるのが特徴です。セラミック塗料で外壁を塗装することで、音を反射して外の騒音が室内に届きにくくなり、内部の音を吸音して消す効果があるといわれています。
また、防音効果が期待できる塗料の中には、耐久性にも優れている商品もあるため、外壁を守る役割としても機能し、耐用年数は約15~20年です。一般的な塗料よりも費用が高額になるものの、防音の役割と外壁塗料として優れた機能を備えているため、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
外壁塗装で防音塗料を使うメリット・デメリット
防音塗料を使用するには、メリットとデメリットがあるため、どちらもしっかりと把握することが重要です。
メリット
防音塗料は一般的に使用される塗料に比べて高額になりますが、防音リフォームするよりも費用が抑えられるメリットがあります。また、リフォームの場合にはホテルやウィークリーマンションなどの仮住まいが必要ですが、外壁塗装であれば住みながら施工ができます。
防音塗料を使用しても通常の外壁塗装と工期が同じで、日常生活を大きく変える必要がありません。また、外壁塗装するタイミングで防音効果を高められるので効率的です。
デメリット
一般的に使用する塗料よりも、防音塗料の方が高価です。また、カラーバリエーションが少なく、明るい色や鮮やかな色を選ぶのが難しくなります。仕上がりはマットで光沢感が少ないのも特徴です。防音塗料は、色の選択肢が少ないため、家の外観に理想のイメージがある方には向いていないでしょう。
防音塗料は住宅の環境によって効果にばらつきがあるため、期待しているほどの効果を得られない可能性が考えられるのがデメリットです。
施工技術の高い業者に防音対策を依頼しましょう
塗料の性能は、施工する職人の技術によって発揮されます。そのため、技術力が高い業者に施工を依頼するのがおすすめです。ホームページで、防音塗料の施工実績を確認すると良いでしょう。また、業者を選ぶ際は、口コミもあわせてチェックしてください。
防音塗料は、防音効果が期待できるだけでなく、耐用年数が長く外壁の保護としても機能するものもあります。防音効果を期待したい場合には、一般的な外壁塗料に加えて、防音塗料も検討してみてください。